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2014.08.29

第5回 子ども大会今昔 

僕が子どものころ、将棋大会というものはほとんどありませんでした。特に子ども大会は数が少なく、全国規模のものはせいぜい年に3つほど。また、インターネットも普及しておらず、大会の情報を得るのにも一苦労。将棋雑誌の大会予告がほぼ唯一の情報源で、知らないうちに大会が終わっていて悔しい思いをする、なんてこともありました。
 こう書くとずいぶん昔のことのように思われるかもしれませんが、これはたかだか十数年前の話です。逆に言えば、たった十数年で大きく環境は変わりました。大会の増加、特に子ども大会は企業が主催するものが増え、告知にも力を入れるようになりました。また、インターネットで情報が手に入るようになり、大会に参加しやすい環境が整ってきました。
 大会の内容にも変化があり、初級者が参加しやすいものに変わってきています。
 かつては、将棋大会は強豪のためのものという面がありました。僕が初めて参加した大会は小学生名人戦。現在では都道府県予選があるこの大会ですが、十数年前はなんと東京将棋会館に参加者が全員集まり、たった一日でベスト4まで決定していたのです(若い人は信じてくれないかもしれませんが)。当時2級だった僕は、優勝できるとはさすがに思っていなかったものの、それなりに勝てるのではと思いながら会場へ足を運びました。しかし……
 結果は1勝2敗であえなく予選落ち。その時は同時開催のイベントもなく、会場にいる時間よりも移動時間の方が圧倒的に長いという残念な結果に。中級者の僕がそうだったのですから、初級者・初心者はあっという間に大会が終わってしまったのではないでしょうか。そのころはクラス別というシステムがない大会も多く、大会を一日中楽しむのは一部の強者の特権だったのです。

 

大賑わいしているJ:COM杯の親善対局コーナー。ここでは大会で敗退した子供たちが自由に将棋を指すことができる。
もっとも運営は非常に大変。(全国各地のスタッフさん、ありがとうございました)

2014年8月17日、J:COM杯東京会場の一角。対局が終わるやいなや、受付へと急ぐ子どもたち。一局指すごとに対局カードにシールを貼ってもらい、すぐに次の相手と席に向かいます。ひたすら盤上を睨んでいる子、笑いながら将棋を指している子、楽しみ方は人それぞれですが、共通しているのは全員既に大会で敗退しているということ。そう、この大会では敗退したらそれで終わりではなく、納得のいくまで将棋を指せるコーナーがあるのです。このような大会は他にもあり、誰でも一日中楽しめるような作りになっています。
 このコラムを読んでいる方の中には、将棋大会は初級者お断りだと考えている方もいらっしゃるかもしれません。実際、現在でも大人の大会ではそのような面は残っていると思います。しかし、子ども大会に関しては昔とはだいぶ変わって、初級者でも楽しめるものが増えています。もし、お子さんや知り合いの子が将棋に興味を持っていたら、気軽に大会参加をお勧めになってみてはいかがでしょうか。



正式名称「J:COM杯 3月のライオン 子ども将棋大会」

 当コラムは、二週に一度のペースで更新していく予定です。

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