ホーム / 将棋 / 将棋スペシャル / A級順位戦リーグ最終局 将棋界の一番長い日 完全生中継 / 羽生名人インタビュー
今期A級リーグを全体的に見ていかがですか? |
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非常に混戦になっている感じがします。一局一局熱戦が続いているということもありますし、そういう中で今の状況になっているのかなと思います。戦型面では、矢倉、角換わり、横歩取りという最近流行っているものがA級順位戦でも数多く指されているなという印象です。また、振り飛車党の久保さんが入っているということもあり、居飛車対振り飛車の対抗型の将棋もかなり指されています。 |
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特に印象に残った対局はありますか? |
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全体としては新参加の広瀬さんがリーグを引っ張っているというのが一番大きな点かなと思います。▲広瀬章人八段―△久保利明九段戦(1/13 A級7回戦)は、力戦の四間飛車で最後までねじり合いが続き、非常に熱戦で面白い将棋でした。 |
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7回戦終了時ではわずかとはいえ後手番が勝ち越しています(18-17)が、この点についてはいかがですか? |
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意外でした。順位戦の場合は抽選の段階で先後が決まっていますから、かなり作戦的なものは考えやすいです。それを考えると基本的には先手の方が有利なのかなという気がしているのですが、逆に言うと後手を持った時の方がいろいろ工夫をして、不利な部分を上手く跳ね返しているというところがあるのかなという印象ですね。ただ、それでもやはり意外でした。細かいことではあるのですが、A級は全部で9局あって、抽選で先手番が5局なのか後手番が5局なのかは誰でも結構気にしている所ではあるので、そういう意味ではこの結果は結構意外でした。 |
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